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2009/04/03
HP ProLiant ML110 G5 で FreeBSD 7.0-RELEASE を稼働させる
PCクラスの筐体でサーバとして稼働できる Hewlett-Packard 社の ProLiant ML110 G5 で FreeBSD を動かしてみました。
ML110 G5 はマザーボードから IDE やパラレルポートといった
旧いインタフェイスが省略されている所謂レガシーフリーなサーバなので、
当然光学ドライブも SATA 接続となります。
FreeBSD 7.0 では(一部の) SATA 接続光学ドライブとは相性が悪いので、
起動時の boot prompt で hw.ata.atapi_dma="0" を指定すると、
スムーズにインストールできる様になります。
インストールした後は /boot/loader.conf に
以下の記述を追加しておくと自動で設定されて便利です。
hw.ata.atapi_dma="0"
ML110 のマザーボードに搭載されている NIC は Broadcom 社の GbE ですが、 型番が "NetXtreme BCM5722 Gigabit Ethernet PCIe" となっていて 標準のカーネルでは利用できません。
インストールの際は CD からのインストールを実行したり、 USB 接続の NIC などを利用してインストールした後で、 以下のパッチを適用してカーネルの再構築を行うと、 無事にギガビットイーサが利用できるようになります。
diff -cr /usr/src/sys.orig /usr/src/sys
*** /usr/src/sys.orig/dev/bge/if_bge.c 2009-04-03 12:05:39.000000000 +0900
--- /usr/src.sys/dev/bge/if_bge.c 2009-04-02 12:51:46.000000000 +0900
***************
*** 169,174 ****
--- 169,175 ----
{ BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5715S },
{ BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5720 },
{ BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5721 },
+ { BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5722 },
{ BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5750 },
{ BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5750M },
{ BCOM_VENDORID, BCOM_DEVICEID_BCM5751 },
diff -cr bge.orig/if_bgereg.h bge/if_bgereg.h
*** /usr/src/sys.orig/dev/bge/if_bgereg.h 2009-04-03 12:05:39.000000000 +0900
--- /usr/src/sys/dev/bge/if_bgereg.h 2009-04-02 12:51:13.000000000 +0900
***************
*** 2011,2016 ****
--- 2011,2017 ----
#define BCOM_DEVICEID_BCM5715S 0x1679
#define BCOM_DEVICEID_BCM5720 0x1658
#define BCOM_DEVICEID_BCM5721 0x1659
+ #define BCOM_DEVICEID_BCM5722 0x165A
#define BCOM_DEVICEID_BCM5750 0x1676
#define BCOM_DEVICEID_BCM5750M 0x167C
#define BCOM_DEVICEID_BCM5751 0x1677
構成にもよりますが デュアルコアの Xeon は早くて快適です。





