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GIDEON STAFF BLOG

ランサムウェア

 2015年の末から2016年5月まで猛威を振るったランサムウェアの対策を検討する。
 当社で解析した、約2000種類のランサムウェアの97%以上がZIPファイル形式でメールに添付されており、このZIPファイルをクリックするとJavaScriptが実行され、ランサムウェアを別のサイトからダウンロードしてくる仕組みになっている。残りの3%は添付されたZIPファイルを実行すると、ランサムウェアそのものが実行される。

 ランサムウェアの特徴は身代金を請求することと、この請求に対して支払いの対価をビットコインを介して求めてくることである。さらに、当社の調査により、このダウンロードサーバにアメリカの大手ホスティング会社のサイトが利用されたことが判明した。比較的新しいシステム構築を行っているホスティング会社が大規模に利用されたことは注目される。システムの脆弱性を絶えず補修することは困難であるが、一斉にハッキングする準備周到さが拡散の原因となったと考えられる。

 ランサムウェア対策(実害を及ぼすマルウェア対策)は、喫急の課題と考え、Cyber Cleanerでもダウンロード経路の遮断対策を行うことにした。対応が出遅れたことは否めないが、今後も最新のマルウェアに対応できるよう情報収集を行うと同時に、国内での情報共有化を図っていく方針である。